モロヘイヤの栽培

農業

クレオパトラも愛した「王様の野菜」モロヘイヤ

夏のジリジリ照り付ける太陽の日差しをものともせず、その葉を広げグングンと成長していくモロヘイヤは、まさに夏の今が旬の野菜です。

世界三大美女に数えられ、絶世の美女と謳われるクレオパトラもモロヘイヤを愛していたといわれています。

クレオパトラが好んで食べていたのだから、「モロヘイヤを食べていれば美しくなれるのかもしれない…。」なんて期待してしまいそうですね。

モロヘイヤは北アフリカが原産国の植物で、アラビア語で「ムルキーヤ」と呼ばれ、それが訛ったもので、ムルキーヤには「王様の野菜」という意味があります。

栽培

モロヘイヤは夏に収穫できる野菜なのですが、夏の暑さや乾燥に強く、病害虫などにも割と強く育てやすい印象があります。

乾燥に強いといっても、あまりにも水分が足りなすぎると葉や茎が固くなってしまうので、水不足が続くようであればジョウロなどで水やりをするといいです。

畑の準備

苗の植え付け10日ほど前に、石灰などでpHの調整をしておきます。

堆肥、肥料を入れ、畝を作ります。

夏場は太陽の日差しが強く、気温も高いため畝の表面が乾燥しやすく、雑草の勢いも凄いのでマルチをするといいです。

  • モロヘイヤは酸性土壌を嫌う、㏗6くらいが目安。
  • 幅60㎝、高さ10㎝くらいの畝。
  • ビニールマルチや敷き藁マルチ、雑草マルチで覆う。

播種

4月中旬~5月中旬くらい。

僕の場合は、連結ポットに2粒ほどずつ撒きます。

発芽して本葉が出るくらいまでは、乾燥させすぎないように注意する。

植え付け

本葉が6枚ほどになったくらいが植え付け時期の目安です。

苗と苗の間を50㎝くらいの間隔で、植えつけます。

管理・収穫

主枝が伸びて50cmくらいになったら摘芯します。摘芯することで脇芽の成長が促され収量を増やすことができます。

脇芽が増えすぎるとその分葉が小さくなるので、不必要な枝は除去します。

ある程度収穫も進みだすとやがて花が咲き始めます。その頃から葉も固くなり始め、毒性のある莢ができ始めるので、思い切って切り戻しをします。

切り戻しをすることによって、長く収穫することができます。

収穫のあとは

収穫後

葉や柔らかい茎の部分が食べれます。

モロヘイヤの種には、 ストロファンチジンという非常に強い毒性が含まれますので、花をつけた後は鞘がないか確認し、絶対に食べてしまわないように注意が必要です。

葉や茎を茹でたり刻んだりすると、ムチンという成分により粘り気が出るのが特徴です。

主な栄養素

モロヘイヤは特にカルシウムとβ-カロテンが豊富に含まれています。

  • カルシウム
  • β-カロテン
  • ビタミンB
  • ビタミンC
  • 食物繊維
  • クエルセチン(抗酸化作用成分)

一言

モロヘイヤは夏の暑い時期に収穫できる野菜で、とても栄養価の高い野菜です。

病害虫などにも強く、育てやすいので栽培初心者の人でも比較的楽に作ることが出来ますので、これから野菜作りを始めてみようと思う方は、夏前になったらモロヘイヤ栽培の準備をしてみてはいかがでしょうか。

有機栽培や自然栽培での栽培も比較的作りやすい部類に入ると思います。

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