SQについてなんたらかんたら

SQについて

日経平均株価の流れに大きく影響するものの一つに、SQ値というものがあります。

SQ（特別清算指数）とは、日経２２５先物やオプション取引などの最終的な決済期日での清算価格のことをいいます。

SQには、メジャーSQとマイナーSQがあります。

SQ値は、オプション取引のSQは毎月第２金曜日にでるのですが、先物のSQは３月・６月・９月・１２月の３か月ごとにでるので、先物とオプション取引のSQが重なる月のSQを、メジャーSQと呼びます。

オプション取引だけの月のSQは、ただのSQ、マイナーSQ、オプションSQなどと呼ばれています。

日経平均株価への影響は、メジャーSQの方が、マイナーSQの時よりも大きいことが多いです。
また、日経平均株価への影響の仕方ですが、メジャーSQがある週は日経平均は一時的に大きく下げる傾向があります。

SQの日に、SQ値が高ければ利益が出る人、SQ値が低ければ利益が出る人と真反対でいるのですが、どちらも利益をとりたいので、SQ日が近づくと売りと買いの激しい攻防戦が繰り広げられる結果、日経平均株価は大きく変動しやすくなります。

メジャーSQやSQだけが、日経平均株価の大きな変動に影響している訳ではないのですが、日経平均株価に与える大きな要因の一つになっていることに違いはありません。

と、まぁ。

「SQ値については大体理解できた！」かと思うんですが、「じゃあ実際株取引ではどう役立てたらいいの？」ってなりますよね。

そこで、株取引での役立て方を考えてみます。

先物やオプションを売り買いしている人は、SQに向けて決済をしなければならなくなります。なので、SQ前に株価が変動した場合、一斉にポジションを解消する動きがでて、一気に株価が乱高下しやすくなるんですよね。

コロナショックで大きく値を下げていた日経２２５先物では、2020年6月5日の夜間取引で23,310円まで上がりました。3月17日につけた安値の15,860円から7,450円も上がっています。

緊急事態宣言解除などの材料もありましたが、それ以上にコロナ相場の二番底を想定した先物の売りポジションをとっていたヘッジファンドなどが、次のメジャーSQに向けての買戻しを行った結果、大きな値上がりに繋がったと言われています。

それほどにまで株価に影響を持っているので、SQ前になったら、現在の株価やニュース、ヘッジファンドなど資金力が多くあるところの動向を探っていくのがいいのかもしれません。